(取材記事)効率的な農地利用、多角化経営へのチャレンジ (農)農守さざれ

  (農)農守さざれは、集落農地の維持を目的として、平成22年に任意組織からステップアップして設立された宇佐市佐々礼の集落営農法人である。現在は、約35haの農地を集積しており米・麦・大豆を中心に経営を行っている。今回は、法人の事務所で呉藤組合長から法人、個別農家と連携したブロックローテションの取組や経営多角化のお話しを伺った。
 「地区で農業推進委員会を設置し、農家が全戸加入している」と呉藤組合長。この農業推進委員の役割は、通水ブロック、地区全体の農地利用等の決定である。「水系で毎年通水ブロックを決めて作付品目を決定しているため、効率的な農地利用が実現している」と話す。つまり、水田としない水田をまとまったエリアで設定するため、大豆栽培圃場では初期に湿害等を回避でき、米・麦・大豆の高単収を維持していると言える。
「数年前から地元のパン加工業者と農商工連携し、法人で栽培した小麦を原料供給している」と呉藤組合長。また、「今年から加工キャベツを導入した」と話しており、経営多角化へ積極的な動きをしていることがわかった。「昔は、地区内でキャベツ栽培が盛んであったが、収穫作業が重労働であったため最近は栽培がなかった」と話す。しかし、加工キャベツに取組むきっかけとなったのは、全農の収穫応援隊の存在である。「キャベツ栽培のノウハウは持っている。収穫応援隊に委託すれば、収穫作業をすべて行ってくれるので取組むこととした」と話す。
 以上のような取組みの中で得た収入をもとに、経営基盤強化準備金を積立て機械の導入を進めている。「機械がある程度揃ったら、株式会社化して幅広い経営展開を進め、社会保険等を導入し雇用体制を整備していきたい」と話しており、継続的に集落農地を維持していく体制づくりを視野に入れていると感じた。