(取材記事)次世代リーダーの育成に向けて ~集落営農の次なるステップへ~ (農)橋津営農組合「よりもの郷」

 

 (農)橋津営農組合「よりもの郷」は、宇佐市橋津の集落営農法人であり、高齢化による耕作者の減少に対応し、集落の農地を守るために平成17年に設立した。経営面積約7haでスタートしたが、現在では約20haにまで拡大しており、米・麦・大豆だけでなく玉ネギ・ブロッコリー等を導入した経営の多角化を実現している。また、規模拡大、経営の多角化で生まれた収入を基に、次世代の法人を担う若い専従者3名を雇用している。今回は、法人の事務局を担当している仲理事に話を伺った。
 「若い専従者を雇用することは、役員は最初から全員賛成であった」と仲理事は話す。しかし、若い専従者の雇用に至るまでは容易ではなかったようである。「目標を急に立ててもすぐに実現はできない。役員でしっかり話合い、少しずつでも準備を進めておくことが大事」と語った。法人では、『経営発展チャレンジ計画』という5カ年計画を策定している。この計画を着実に実行してきたことで、今の体制まで成長してきた。
 今後の目標は、「継続性のある法人体制の確立」、「組合の宝である今の3名が、次世代のリーダーとなってもらうように育てていく」と力強く語った。労災保険や社会保険を導入しており、専従者が働きやすく、やる気を出してもらう体制づくりには更に力を入れているようである。
 「やる気に満ちた職場環境をつくるために、チャレンジ計画ステージ2を策定した。」と話しており、今後ますます発展してくことが確実であると感じた。