【取材記事】女性の参加で地域内の認知度・活力向上

 豊後高田市で平成21年4月に設立した集落営農法人 くなわ郷雲林は、女性の活躍で地域も法人も活性化している。

 麦、大豆の農作業受託組織として営農組合を設立した後、水稲も含めて農地・作業・経営を一元化し、安定的な経営を図るために法人化した同法人、法人化した当初はそれまで家族経営で一緒に作業していた女性の出番が少なくなり、「法人がなにをしているか、ようわからん」との不安が出始めていた。そこで、女性部を立ち上げ、自ら法人経営に参画することで法人の業務や男性の作業、経営面などにも理解が増し、夫婦共通の話題ができるなど、地域の活性化に貢献している。

 現在女性部(10名)では、冬場はナバナ栽培、そして昨年度から夏場のグラジオラス栽培で法人経営に貢献しており、年3回ほどある法人の慰労会も楽しみにしている。

 一方、同法人は近隣の5法人と畦畔部会を設立し、毎年、センチピートグラスの畦畔づくりを進めており、農作業の軽減化にも取り組んでいる。

   ナバナの収穫作業             グラジオラスの圃場