(取材記事)新規就農者との連携を目指して  (農)書曲営農組合

 (農)書曲営農組合は、平成19年に設立された九重町松木書曲集落の法人である。今回は、平組合長と穴井理事からお話を伺った。平組合長は、平成29年10月26日に新嘗祭の献穀を行っており、集落営農法人を中心として米生産に力を入れている地域である。経営面積は約10haで、主食用米の良食味品種つや姫・ひとめぼれの栽培やWCSの栽培を行うなど、作業受託を含めた米作中心の経営である。
 「設立から役員はほぼ替わっておらず、オペレーター不足も深刻である」と平組合長が法人の課題を語った。そこで、「集落の農地はほとんどが水田だが、畑地化を進め白ネギの新規就農者を集落内に受け入れていきたい」と課題解決への考えを話す。平組合長は白ネギ生産者でもあるため、「技術面のフォローも行い定着してもらう」と話す。「農地のお世話を法人が行い、白ネギの新規就農者と連携を図って法人のオペレーターとしても育成していきたい」と穴井理事も思いを語った。
 「今後は、後継者確保に向けた話合いを法人内で進めていき実現したい」と平組合長は話しており、米単作の法人が地域内に園芸農家を取り込み、後継者を確保・育成していくモデルとなることが期待される。