(取材記事)若手有志が結束して地域を守る (農)こめ・こめ・くらぶ

 

 (農)こめ・こめ・くらぶは、杵築市山香町の法人であり、若手有志4名で集落の合意を得て平成18年に設立された集落営農法人である。米・麦・大豆中心の経営を実施しており、地区内地権者と連携しながら農地保全を進めている。今回は、法人の事務所で岩尾組合長から話を伺った。
 「設立当初は、作業受託が多かったが最近は利用権設定が増えてきた」と岩尾組合長が語った。設立当初は、若手であったが構成員も年を重ねてきているが、集落からの信頼が厚く農地集積が進んでいる。「30代、40代の若手を計2名雇用している」と話しており、経営面積が増えても対応できるよう体制を整えている。雇用者に対しては、社会保険等の雇用体制も整えており、働きやすい環境づくりも進めている。「冬場の収入確保のために、甘ネギ、椎茸栽培も取り組んでいる」と話す。また、「更なる収入、仕事の確保のために他の品目も検討している」と話しており、経営発展のための新規品目を常に模索していることが伺える。
 「今後は、若い人に成長してもらって経営を継続できるようにしたい」、「自分たちは、後世のために基盤づくりをするのが役目」と岩尾組合長は意気込みを語る。地区内の耕作放棄地の再生も一部開始しており、地域農業を守る法人として多くの取組みにチャレンジしている(農)こめ・こめ・くらぶの一層の活躍が期待される。